無蛍光無漂白タオル

自然のままのタオルってどんなだろう?のはじまり

今回は、弊社の製品無蛍光無漂白、無蛍光タオルシリーズについて。
この製品は三和タオル製織(以下、三和タオル)が通販を始めた2006年くらいから徐々に製品化していきました。三和タオルは家族従業員を中心にタオル製造業を行っている、わかりやすく言えば町工場です。地方の地方、ど田舎(自然豊か)にあるので会社がある一帯を「町」と言っていいのかということはさておき、事業の流れとしては一般的にタオル問屋さんに卸をする、冠婚葬祭業者に卸すという仕事を行っていました。2006年当時は、タオル問屋さんに卸すといっても持ち込まれた中国製タオルにプリントだけする、縫製のみ行うというような加工業が中心になっていて、製織(せいしょく)したタオルを買ってもらえるということは残念ながらありませんでした。

このときのマインドってこうです。

問屋さん
もっと魅力的なタオル、売れるタオルを持って来いよ
工場側
具体的に言ってくれなきゃわからない
とにかく安くて高品質な物を持って来いというわけでは?

小さな工場は基本ある一定の製造をする能力しかなく、売れる魅力的な企画をする能力まではなかなかありません。そもそも売れるということ自体が簡単ではありません。この流れが、素材をこねくり回したような企画ばかりを持っていき資金のみを食い潰すというあまり良くない流れを生み出していました。

前置きが長くなってしまいましたが、
この工場にとって良くない流れを脱するには、自分で売ってみればわかるのではという単純な方法があります。じゃあ商品の無い工場が何を作れば良いのかということで企画した最初の物の一つがこの自然派タオルになります。商品が無いというのは下請け工場は、元々自分達の商品を作っているわけでは無い、もしくは商品の企画からすべてを買ってもらっているという点にあります。

2006年当時はオーガニックコットン全盛期のような時期で、オーガニックコットンでなければ人に優しい商品じゃないというような時期でした。オーガニックコットンは確かに大変な労力を使った環境にやさしい糸です。しかしこれをすべて、人にまでやさしいと直結させる流れに違和感がありました。確かにかなり高い糸にはなっていたので、買う資金が無いというのも正直ありました。タオルは製織を行う際、結構な量の糸を巻きます。地糸とパイルになる糸が必要なので平物の生地よりも沢山の糸が必要です。

三和タオルとしては人にやさしいタオルを一つ作りたいというのがありました。オーガニックコットンは食品と同じく無農薬で成長したコットンです。ただしこのコットンから糸にするには紡績が必要です。それから実際に織機にかけるのにある程度の加工が必要です。

織物も縫製もしいては製造業にとってみて摩擦は味方であり問題を起こすやっかいものでもあります。我々は地球の重力という恩恵を受けて生きています。この恩恵から逃れては生きて行けないのと同じく、重力が生み出す摩擦も避けては通れないものです。織機もミシンも動くもので、動力も付いているので高速で動きます。この摩擦が糸に何をもたらすかというと、何の加工も行わなければ抵抗が大きくなり、少し動けば熱を発生させてすぐに切れてしまいます。摩擦を減らす糊を付けるなどの加工を加えないと多くの問題を抱えてしまうのです。だとすると、無農薬野菜をそのまま食卓に持ってきて食べるのと同列に考えるのは抵抗がありました。

自然のままってどうゆうことだろう?

無農薬は環境にはやさしい。それをイコールで体にもやさしいに繋げるのは直接的すぎるとおもったのです。

最低限の加工で綿元来に戻す。

そこで目に見える範囲で、行く届く範囲で、確認出来る範囲で出来ることをやろうと考えました。我々は畑に種を蒔き、綿までは作ってないのです。多くは糸を扱う人(糸商)や紡績や撚糸屋(ねんしや)さんから糸を買っています。糸になるまでの事は逐一確認しているわけではない。ただその糸を巻いて織ってから晒して縫製して包装して製品になるまでは逐一確認することが出来ます。

三和タオルの自然派タオルは織ってから、晒して(正確には漂白はしていないので工程上の事)縫製して製品化しています。晒し工程のなかで、綿に付着した糸にするための加工時についた余分な物や、綿が元々持っている綿脂を取り除いています。ただ実際には綿脂は完全には抜き切れていないので、使い始めはじめしばらくはものすごく吸水性がよいわけではありません。これはしばらく使うと変わってきます。綿脂がなぜ少し残るのかというと、はじめはすべて取り除くのですが、釜のなかで取り除かれた後すこし戻ってしまうためです。イメージとしてはギュッとスポンジを絞った後、反動で元に戻るような感じ。これは良い面も生み出し、自然のままの肌触りの柔らかい風合いを生み出します。過度にやりすぎると干からびたようになりますが、脂分が少しあると肌のうえで柔らかいと感じるものになります。

あとコットンが持つ綿カスも残ります。この綿カスはコットンが種子によって作られるものなのでこの種子の殻の残りになります。漂白すると見えなくなるのですが、漂白しないので残ります。

過度な事はやりすぎない。必要な事だけやって製品化してみるこれが自然派タオルになります。

自然派タオルシリーズ(無蛍光・無漂白タオル)←こちらから

無蛍光無漂白タオル(自然派タオル)←このシリーズで企画したタオル

無蛍光無漂白タオル

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